ハイチ首相に暗殺未遂 記念行事で銃撃戦

Ariel Henry during an event on 20 July 2021 in Port-au-Prince

画像提供, Getty Images

画像説明, アリエル・アンリ首相(昨年7月撮影)

ハイチ首相府は3日、アリエル・アンリ首相に対する暗殺未遂が1日にあったと明らかにした。首相が国の独立記念式典に出席している最中に襲撃されたという。

首相府によると、アンリ首相は1日、北部ゴナイヴの教会で独立記念行事に参加していた際、事件に遭った。

オンラインに投稿された動画からは、激しい銃撃戦の最中に首相と側近たちが急ぎ専用車に乗り込む様子が見られる。

地元メディアによると、犯行グループと警備員らの銃撃戦で、1人が死亡し2人が負傷した。

首相府は、「盗賊とテロリスト」による暗殺未遂で、すでに容疑者には逮捕状が出ているとしている。

AP通信によると、犯行グループは壁の後ろに隠れて首相の車列を狙い、教会を取り囲んで司教を脅していたという。

ハイチでは、昨年7月にジョブネル・モイーズ大統領が自宅で襲撃され死亡して以来、治安状況が著しく悪化している。

大統領暗殺事件後に新しく首相となったアンリ氏は、国内の強力なギャングを摘発すると公約している。ハイチのギャング組織は誘拐を繰り返すほか、国内のガス供給施設を占拠。このため国内の燃料不足が深刻化している。

ハイチでは昨年8月に大規模な地震も発生。相次ぐ自然災害と暴力事件の増加、経済の急速な悪化などが相まって、近年では多くのハイチ人がアメリカなどを目指して国外脱出を試みている。