トランプ氏、自分をキリストのように描いた絵を投稿 批判相次ぎ削除

画像提供, EPA/Reuters
バーンド・デブスマン・ジュニア 米ホワイトハウス
アメリカのドナルド・トランプ大統領は13日、自分をイエス・キリストのように描いた画像を自分のソーシャルメディア・アカウントに投稿したものの、支持者たちからも「冒涜(ぼうとく)」だと厳しい批判が相次いだ後、画像を削除した。本人は記者団の質問に、「自分を医者として」描いた絵だと思ったと説明した。トランプ氏は画像投稿の前には、キリスト教カトリック教会のトップ、教皇レオ14世を強く批判していた。
トランプ氏が投稿した画像は人工知能(AI)によるもので、キリストのような衣を着て、両手を光らせたトランプ氏が、病院のベッドに横たわる病人をいやすように見える。空には星条旗や戦闘機、国鳥のワシのほか、正体不明の人物たちが光る太陽を背に浮かんでいる。病人の周りには、軍人や看護師のように見える人たちが集まり、祈るように手を合わせている女性もいる。
これは病人を治すイエス・キリストを描く宗教画に似ているという指摘が相次ぎ、政治的立場を超えてアメリカの広い層が反発。トランプ氏の最も熱心な支持者とされる人々からも批判が出た。
トランプ氏はこの投稿の数時間前には、米・イスラエルによるイランでの軍事作戦を強く批判してきた教皇レオ14世について、長文の批判メッセージを投稿していた。

画像提供, TruthSocial.com/@realDonaldTrump
画像を削除してから数時間後、トランプ氏は記者団に対し、この画像を投稿したのは自分だと認め、赤十字職員の隣で働く「医者として」自分を描いたものだと思ったのだと話した。
「人を良くする医者として描いたもののはずだ」とも大統領は言い、「そして、私は人を良くしている。多くの人をずっと良くしている」と続けた。
トランプ氏はさらに、BBCの提携局の米CBSニュースに対し、「誰にも混乱してほしくなかった。大勢が混乱していた」ため、画像を削除したのだと話した。
この画像に対する批判は、トランプ氏や政権に近いとされる人たちの間でも急速に広がった。
「これは直ちに削除されるべきだ」、「これが許容される文脈はどこにもない」と、キリスト教活動家のショーン・フォイト氏は投稿。同氏は、今年7月のアメリカ独立宣言250周年記念に向けて、信仰に基づくさまざまな行事の企画にかかわっている。
著名な保守活動家のライリー・ゲインズ氏は、「神をあざけることは許されない」と書いた。
アメリカのさまざまなキリスト教系メディアも、トランプ氏の投稿を批判。「これは行き過ぎだ。一線を越えている」と、クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワークのデイヴィッド・ブロディ記者は書いた。
「支持者は(トランプ氏の)使命を支持しつつ、これは拒否できるはずだ」とも、同記者は主張した。
トランプ氏は問題の画像を投稿した約1時間前には、教皇レオ14世について「犯罪に弱腰」「外交政策でひどい」と批判していた。
レオ14世は初のアメリカ出身のローマ教皇。イランでの米・イスラエルの戦争を、「ばかげた非人道的な暴力」をもたらしたと、繰り返し非難してきた。
教皇のこうした発言をトランプ氏を始め米政権関係者が批判する中、教皇は13日、自分はトランプ政権を「恐れていない」と発言。「福音のメッセージを大声で語ることが、私がここですべきことだと信じている」ため、平和を語ることも「恐れていない」と述べた。
ホワイトハウスで記者団を前にしたトランプ氏は、教皇を批判したことを謝罪しなかった。
「教皇レオは間違っていることを言った」とトランプ氏は言い、「彼は私がイランについてしていることに、強く反対していた。しかし、核を持つイランは認められない。その挙げ句の事態に、教皇レオは喜ばないはずだ」とも述べた。
ホワイトハウスで記者団を前にしたトランプ氏は、教皇を批判したことを謝罪しなかった。
「教皇レオは間違っていることを言った」とトランプ氏は言い、「彼は私がイランについてしていることに、強く反対していた。しかし、核を持つイランは認められない。その挙げ句の事態に、教皇レオは喜ばないはずだ」とも述べた。
トランプ氏がトゥルース・ソーシャルで投稿したAI生成画像が批判されるのは、これが初めてではない。
今年2月には、バラク・オバマ元大統領と妻のミシェル・オバマ氏をサルとして描写した人種差別的な動画がトランプ氏のアカウントに投稿され、後に削除された。
ホワイトハウスは当初、この動画を「インターネットのミーム動画」だとして擁護し、批判者に「偽の怒りをやめろ」と述べていた。
しかし、複数の共和党上院議員からも激しい批判を受け、この投稿は削除された。ホワイトハウス高官は職員が「誤って」投稿したと説明した。













