ブラウザの「戻る」ボタンの乗っ取り、米グーグルが取り締まりへ サイトに罰

グレーのノートパソコンでタイピングする、緑色のトップスを着た人物の手元のクローズアップ写真

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米グーグルは13日、新たなスパムポリシーを発表した。ユーザーがブラウザの「戻るボタン」を押しても前のページに戻れないようにする、「戻るボタンの乗っ取り」を取り締まるという。

「戻るボタンの乗っ取り」とは、ウェブサイト側がブラウザの動作を妨害し、ユーザーが「戻る」ボタンを押しても直前に閲覧していたページに戻れないようにする行為。ユーザーを自社サイト内にとどめたり、同意なしに広告を表示したりするケースが多い。

「この種の行為が増加している」ことを確認したため、対策を講じることになったと、ウェブブラウザ「Chrome(クローム)」を開発・運用するグーグルは13日、ブログに投稿した。

新たなスパムポリシーは6月15日から適用される。「戻る」ボタンを使った手法は「悪質な行為」とみなされ、こうした行為を継続するサイトについては、グーグル上の検索結果の表示順位を下げたり、検索結果に表示しないようにしたりする可能性もあるとしている。

グーグルはブログへの投稿で、「戻るボタンの乗っ取りは、ブラウザの機能を妨げ、ユーザーが想定する操作の流れを断ち切るもので、ユーザーの不満につながる」と指摘。

「ユーザーは操作されていると感じ、結果的に、なじみのないサイトの閲覧をためらうようになるとの報告を受けている」と、同社は付け加えた。

取り締まりの対象の一例としては、ユーザーのブラウザ履歴に「操作的な」ページを挿入し、直前に閲覧していたページに戻れなくするなどの手法をあげた。

英国コンピュータ協会(BCS)のデジタル部門ディレクター、アダム・トンプソン氏はBBCに対し、「戻るボタンの乗っ取りのような行為は、基本的なユーザー体験を損ない、『こう動くはずだ』というウェブ動作に対するユーザーの想定を裏切るものだ。したがって、グーグルがこれを有害な行為とみなし、対策を講じることは理解できる」と述べた。

グーグルはサイト運営者に対し、新たなペナルティーを回避するには「ユーザーのブラウザ履歴をたどる機能を妨げる行為を一切」しないことが必要だとし、「技術的な実装を徹底的に見直す」よう求めた。

また、ペナルティーを受けた後に問題を修正したサイトは、検索結果の表示順位の引き下げについて、グーグルに見直しを求めることができると付け加えた。