イギリスとイランの二重国籍者を逮捕、英空軍基地近くのテロ準備容疑事件

警察車両の近くに武装した対テロ警官2人が向き合って立っている。ともに全身黒の制服とヘルメットを着用し、銃を携行している
画像説明, フェアフォード空軍基地付近には多数の警官が配置された
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イギリスの空軍基地の近くで、テロ行為の準備と爆発物関連の法律違反の疑いで男性5人が逮捕された事件で、対テロ警察は1日、テロ行為を準備した疑いで、イギリスとイランの二重国籍者を新たに逮捕したと発表した。

警察によると、ロンドン・ウェストミンスターで男性容疑者(25)を逮捕し、同地区の住宅2軒を捜索したという。

この事件では、イングランド南西部グロスタシャー州の空軍基地付近で9月27日、警察が男性5人を逮捕した。その後、全員が保釈された。5人ともロンドン出身の英国籍をもつ20代。

対テロ警察幹部のヴィッキー・エヴァンス氏は「外国の関与を含むあらゆる可能性」を検討していると説明。捜査は「非常に複雑」だとし、「専門チームが複数の線で調べを進めている」と述べた。

フェアフォード空軍基地は、数十年にわたりアメリカ空軍が前線作戦拠点として使っている。アメリカは、イランに対する「防衛的攻撃」でも、同基地の使用をイギリスに要請。イギリスはこれを承認した。それを受け、同基地から中東へと米爆撃機が飛び立っている。

イランは7月に、「イラン領土に対する侵略行為に使用された基地は、イラン軍の正当な標的となる」と警告している。

アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は28日、米空軍が前線作戦拠点として数十年間使ってきたフェアフォード空軍基地での事件には、明らかに「外国の行為者」が関与していたと述べている。

イランは一切の関与を強く否定している。

こうしたなか、駐イラン英大使は1日、イラン政府の要請で、イラン外務省側と会談した。

フェアフォード空軍基地周辺の捜査エリアを示した航空写真。封鎖されている道路や、不審なバン3台を爆発処理ロボットが調べた地点、爆発物処理班の車両が出動した地点、男性5人が路上で撮影された地点、半径400メートルの立ち入り禁止区域などが写真上に示されている

これまでの経緯

フェアフォード空軍基地近くでは9月27日早朝、「不審な車両3台」が走行しているとの通報があった後、5人が逮捕された。

BBCの取材では、5人のうちの1人は自ら緊急通報番号の「999」に電話をかけたとみられている。これは、車両の近くに覆面をした「大集団」がいると、地元の農家が警察に通報する約1時間前とみられている。

5人は爆発物関連の犯罪容疑で逮捕され、その後、テロ行為を準備した容疑でも逮捕された。だが警察は翌28日、「経験と戦略に基づいた捜査上の決定」だとして、5人を保釈した。

警察によると、逮捕現場付近に停められていたバンを捜索したところ、車内でガソリンを発見したが、爆発物は見つからなかったという。

5人は年齢23~25歳。4人はウェストミンスターに、1人はカムデンに住んでいる。全員の自宅で捜索が実施された。