英軍基地近くで5人逮捕、イランが関与との見方をバーナム英首相が示す イランは反論

クリス・メイソンBBC政治編集長
英イングランド南西部にある英空軍基地の近くで9月27日に男性5人がテロ行為の準備と爆発物関連の法律違反の疑いで逮捕された事件について、アンディ・バーナム英首相は30日、イランが関与したと政府は考えていると述べた。イラン政府はこれに対して「お門違い」だと反論している。逮捕された5人はその後、保釈されている。
バーナム首相は、「週末にフェアフォード空軍基地で起きた出来事に、イランが関与したことを示す有力な証拠がある」とBBCに話した。それ以上の詳細は明らかにしなかった。
これに対してイランのアッバス・アラグチ外相は、バーナム首相が「お門違いのことを言っている」と反論した。
「外国のために働いたテロリストとされる人物らを釈放すること自体が、まさにすべてを物語っているとイランは考える」と、アラグチ外相はソーシャルメディアに書いた。
なぜ容疑者5人が保釈されたのかとBBCが問うと、バーナム首相は、容疑者らは「可能な限り最も厳しい保釈条件」の対象だと説明した。
5人の保釈については、ドナルド・トランプ米大統領が疑問視している。トランプ氏は28日、「自分なら『保釈を認めるな』と言っただろう。彼らの釈放に驚いている。私ならそんなことはしなかった」とホワイトハウスで述べた。
これに対してバーナム首相は、「釈放されたと言っても、多くの人が想像するような意味ではないと、理解する必要があると思う。可能な限り最も厳しい保釈条件が、もちろん課されている」と述べた。
「当局は事態を完全に掌握し、厳重に管理している。それは確実だ」
イランが関与しているとの見方をバーナム首相が示すよりも前の28日、アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は、フェアフォード空軍基地での事件は「明らかに外国の行為者が関与している」と発言していた。

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ルビオ長官は同日、米FOXニュースのインタビューで、「これは我々を現実と結びつけるものだ。現実とはつまり、我々が世界のさまざまな勢力、例えばイランのように、アメリカの国益を世界中で攻撃すると公然と脅す勢力と、向き合っているということだ」と述べた。
一方、バーナム首相はこの日、政府は「アメリカ側の担当者と今週ずっと協議を続け、ここで何が起きているのか、どのように対処しているのか説明してきた」とBBCに述べた。さらに、「イギリスの治安機関の対応に全幅の信頼を置いている」と強調した。
「いずれさらに詳しく話すが、イランが何らかの役割を果たしたと我々は考えていると、ここで認めることができる」と、首相はBBCに話した。
「もちろん、これは現在も進行中の複雑かつ重大な警察捜査で、我々はアメリカ合衆国の同僚たちと緊密に連携して捜査を進めている」

男性5人は、基地のすぐ東にあるウェルフォード村で「不審な車両3台」があると把握した警察によって、27日未明に逮捕された。
5人は全員23歳から25歳のイギリス国籍者で、うち4人はロンドン中心部ウェストミンスターに、1人はロンドン北部カムデンに在住。それぞれの自宅の捜索はすでに完了している。
警察当局は「重大事件」として男性5人を逮捕した後、28日になって「経験と戦略に基づいた捜査上の決定」だとして、5人を保釈した。
警察によると、バンを捜索したところ、ガソリンは発見されたものの、爆発物は見つからなかったという。
フェアフォード空軍基地は、数十年にわたりアメリカ空軍の前線作戦拠点として使用されてきた。アメリカの要請を受け、イギリス政府はイランに対する防衛攻撃のための同基地使用を承認。それを受け、同基地から中東に向けて米軍の爆撃機が発進している。
イランは7月、「イラン領土に対する侵略行為に使用された基地は、イラン軍の正当な標的となる」と警告した。
今回のアラグチ外相の発言に先立ち、在ロンドンのイラン大使館は、イランと今回の事案を結び付ける「根拠のない、悪意に満ちた臆測」を「断固として否定し、強く非難する」と述べていた。













