バーナム氏、次のイギリス首相になる見通し 労働党議員322人が党首指名投票で支持

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英与党・労働党の大多数の下院議員が9日、次の党首にアンディ・バーナム下院議員を指名した。これにより、バーナム氏は次の党首および次の首相への道をさらに一歩進んだ。予想されている通りにほかに立候補者がいなければ、バーナム氏は来週、労働党党首に選出され、7月20日に首相に就任する。
キア・スターマー首相の辞任表明を受けて労働党は9日、党首候補の指名投票を実施。1回目の投票で、322人の党下院議員がバーナム氏を支持した。次期党首に名乗りを上げているのは現時点で、バーナム氏のみ。出馬を示唆していた元閣僚は8日夜に、出馬しないと発表していた。
バーナム氏が労働党議員323人の支持を得れば、他の候補の出馬が計算上、不可能になる。労働党の規則では、党首に立候補するには党下院議員81人の支持が必要。現在の党下院議員は計403人。
一部の労働党議員は、9日の投票には参加できなかったものの、議会に戻り次第バーナム氏を支持すると述べている。
バーナム氏は声明で、自分を党首に指名した労働党議員たちに「深く感謝している」と述べた。この支持は党全体からのもので、「イギリスでは、政治に対する新しいアプローチが必要だという共通の信念」を反映しているとの見解を示した。
バーナム氏が労働党議員323人の支持を得れば、他の候補の出馬が計算上、不可能になる。一部の労働党議員は、9日の投票には参加できなかったものの、議会に戻り次第バーナム氏を支持すると述べている。 バーナム氏は声明で、自分を党首に指名した労働党議員たちに「深く感謝している」と述べた。この支持は党全体からのもので、「イギリスでは、政治に対する新しいアプローチが必要だという共通の信念」を反映しているとの見解を示した。 「私はまさに、それをサーキットブレーカー(危機的状況の打開策)として提案する。ウェストミンスターから権力を解放し、一般市民のために経済を再構築し、あらゆる地域で健全な成長を実現する」とバーナム氏は述べた。 ウェストミンスターは、イギリス議会などのあるロンドン中心部の地名。
労働党では5月初めの地方選大敗を機に、スターマー首相への辞任圧力が高まった。複数の閣僚が辞任するなか、グレーター・マンチェスター市長だったバーナム氏が市長を辞任。同氏が党首に立候補する道を開くためにマンチェスター近郊メイカーフィールド選挙区の労働党議員が辞職し、補欠選挙が実施された。労働党の規則で、党首に立候補するには下院議員でなくてはならない。
先月18日のこの補選でバーナム氏が当選したことで、党首および首相を目指す勢いに弾みがつき、スターマー首相は辞任を表明した。
歴代の労働党政権で閣僚を経験し、党首選にも2回挑んでいるものの、その後はグレーター・マンチェスター市長に転じていたバーナム氏は、この短期間で異例の形で中央政界に復帰し、イギリス首相になる見通し。
党首候補への投票が9日に正式に始まった時点で、スターマー首相は、バーナム氏が優れた首相になると述べた。
「彼のことはもう長いこと知っている。私が最初に議員として登院した時も、彼のチームで直接、一緒に働いた」
バーナム氏はこの日の党内投票の結果に先立ち、ロンドンでイベントに出席した際、野党リフォームUKのナイジェル・ファラージ党首に言及した。ファラージ氏は7日、支持者から自分が受け取った資金や便宜をめぐり厳しく追及されている事態を受け、イングランド南東部クラクトン選出の下院議員をいったん辞任し、それに伴い行われる補欠選挙にあらためて出馬すると表明した。
労働党をはじめとする主要政党はクラクトン補選をボイコットする方針を示している。一方、「ビンフェイス伯爵」(ビンフェイスは「顔がごみ箱」の意味)がファラージ氏の対立候補として出馬表明しており、注目されている。
「ビンフェイス伯爵」は、大きなごみ箱状のかぶりものをしてさまざまな選挙に出馬する、いわゆる「覆面候補」として知られる。その「正体」は、政治コメディーなどの脚本家、ジョナサン・ハーヴィー氏。

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バーナム氏は9日、ロンドンで行われた音楽賞授賞式で、マンチェスターのインディーズバンド「ジェイムズ」にレジェンド賞を授与する際、「私たちがここで表彰するレジェンドたちは、そのキャリアの中で政治から逃げてこなかった。とはいえ、今夜は政治の話はしないと約束する」と前置きし、次のように続けた。
「ただ一つだけ言っておきたい。ビンフェイス伯爵、あなたは国民の希望を背負っている。私たちをがっかりさせないでくれ」
ガザ紛争について労働党の姿勢を謝罪
党議員投票に先立ちバーナム氏は9日、ソーシャルメディアに投稿した動画で、パレスチナ地区ガザにおけるイスラエルの軍事行動に対する労働党の姿勢が「不十分」だったと謝罪した。
バーナム氏は、イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃や、反ユダヤ主義の高まりを強く批判したうえで、それと、ガザ地区におけるイスラエル軍の行動やヨルダン川西岸地区におけるイスラエル人入植者の暴力を批判することとは、区別する必要があると強調。
「イスラエルがガザで軍事行動を始めた当時に私の党が、的確に対応しなかったと、多くの人が感じているのを知っている。それは申し訳なく思う」とバーナム氏は言い、「反応は不十分なことが多かった」と認めた。さらに「イギリスは停戦を求めるのが遅すぎた」とも述べた。
バーナム氏は、「(ベンヤミン・)ネタニヤフ首相の政府は明らかに、2国家解決を不可能なものにしようとしている」と指摘。「イスラエル政府が国際法を順守し、2国家解決を生かしておくよう」にするため、「対応を強化する」必要があるとして、イスラエルへの制裁強化や、西岸地区の不法入植地の貿易禁止を呼びかけた。
バーナム氏は6月29日に地元マンチェスターで行った演説で、政権構想の内容をいくつか明らかにした。その中で、マンチェスターに新しい首相官邸チーム「ナンバー10ノース」を置き、「この国に前例のない、最大規模の権力の再分配を監督する」と述べた。
バーナム氏はこの演説で、自身のより広範な政治構想を説明。「あらゆる郵便番号(の地域)で良い成長を促進する」ため、イギリス全土に権力を再分配すると誓った。
また、戦後最大規模の公営住宅建設計画や、教育に関する「完全な再考」、福祉支出の削減も約束した。
バーナム氏は、どの地域に何が与えられるかを具体的には説明しなかったが、水道、エネルギー、交通といった基幹サービスについて、「より大きな公共の統制」がもたらされる可能性や、ロンドンが教育や住宅についてより大きな発言権を持つ可能性を示唆した。
また、「権力をさらに下層へと移すことで、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでも、地方分権を拡大する新たな機会が生まれる」と述べた。











