米中央軍、イランを追加攻撃 「強力にたたいた」とトランプ氏

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アメリカ中央軍は8日(日本時間9日朝)、「ホルムズ海峡における航行の自由を脅かすイランの能力をさらに低下させるため」、イランに対する追加攻撃を実施していると発表した。ドナルド・トランプ米大統領はこの後、イランを「強力にたたいた」と記者団に述べた。
中央軍はソーシャルメディアで、「最高司令官の指示により、米中央軍は、ホルムズ海峡における航行の自由を脅かすイランの能力をさらに低下させるため、追加攻撃を開始した。アメリカは、重要な国際水路を自由に航行していた商船および民間乗組員に対する最近の不当な攻撃について、イランに責任を負わせる」と書いた。
トランプ氏は大統領専用機エアフォース・ワンの機内で同行記者団に対し、「たった今、(イランを)強力にたたいた」と述べた。
「20対1(の割合)でたたいたと思う」とトランプ氏は言い、さらに「向こうがこちらをたたいたら、こっちは20やり返す」のだと話した。
「これは戦争というより、イランの非核化だ」、「イランに核兵器を持たせないためにしていることで、誰だってそれがいいと思うはずだ」ともトランプ氏は述べた。
さらに、アメリカはすでに「軍事的には勝利」しており、イランにはもう「ほとんど何も残されていない」ので、イランが「ついさっきも電話してきた」と発言。イランは「本当になんとしても取引をまとめようと必死だ。ただ、合意してもそれを尊重するかがわからない、それが問題だ」とも話した。
トルコ・アンカラで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席したトランプ氏は、帰国の途についている。
イランのタスニム通信によると、イラン南東部の港湾都市チャーバハールが、この紛争で初めて攻撃を受けた。
チャーバハールにあるイスラム革命防衛隊海軍のイマーム・アリ基地が、米軍戦闘機によって爆撃されたという。チャーバハールとコナラクでは約10回の爆発音が聞かれ、チャーバハール市の一部では停電も発生しているという。
海上交通管制塔が破損した様子の写真と動画がオンラインで拡散しており、BBCはそれらが実際の被害を撮影したものだと確認した。
今回の攻撃に先立ちアメリカは7日、イランがホルムズ海峡で商船3隻を攻撃したことへの対応として、イランを攻撃していた。この攻撃についてアメリカは、「80超の目標」を攻撃したと発表していた。
7日の攻撃についてイラン軍は、イラン南部ホルモズガーン州および南西部マフシャールで沿岸基地と民間施設が攻撃を受けたと発表していた。同軍はその後、バンダルアッバスおよびブーシェフルに駐留していたイラン兵8人が攻撃で死亡したと付け加えた。
イランのイスラム革命防衛隊は、8日未明にバーレーンおよびクウェートにある米軍施設に対して報復攻撃を実施したと発表した。
バーレーン軍は、一晩のうちにイランによる複数の攻撃を迎撃したと発表した。クウェート国防省は、夜間に弾道ミサイル2発とドローン13機を迎撃したとし、負傷者は報告されていないと発表した。
これに先立ちトランプ氏は8日、記者団にイランとの停戦について質問されると、「もうおしまいだと思う」と発言。イランの政権は「邪悪で病んでいる。連中はがんだ。がんについて、どうすべきかみんな知っている。早めに切除しないとならない」と主張した。また、イランの政権は「狂っている」として、「もう彼らとは関わりたくない。ろくでもない連中だ」と述べていた。
この後にアンカラで公式記者会見に臨んだトランプ氏は、イランの指導者たちは国民のためになることをしていないと述べた。さらに、全面的な紛争が再び始まるとは思わないと述べ、「何が起きても非常に短期間で終わるだろう」と付け加えた。
トランプ氏は、アメリカは現在イランを「最高レベルでは」攻撃していないと述べ、将来的な攻撃には橋や海水淡水化施設を含む重要インフラへの攻撃が含まれる可能性があると警告した。
トランプ氏はさらに、イラン沖の主要石油ターミナル、ハルグ島を米軍が掌握することも可能だと述べ、「テヘランにはそれを止める手段は何もない」と述べた。
そのほか同氏は、アメリカがイランの港湾に対する海上封鎖の再開を検討していると述べた。6月17日に両国が交わした停戦延長の覚書のもと、この海上封鎖は解除されていた。
「封鎖を再び実施するかもしれない。それはイランに対する封鎖だけだ。他の国は何でも好きなものを手に入れられる」と、トランプ氏は述べた。
トランプ氏は、イランとの戦争は「途方もない軍事的成功」だったと主張し、それによってテヘランの核兵器保有を阻止したと述べた。イランが持つ核物質については、それに近づく者は「吹き飛ばされることになる」と述べ、最終的にアメリカがそれを「手に入れる」と主張した。

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これに対してイランのアッバス・アラグチ外相はソーシャルメディアで8日夜、「文明的で勇敢なイラン国民に対して侮辱的な言葉を使っても、(イランの)偉大さは損なわれない」と書いた。
外相はさらに、「イラン人は礼節、文化、そして強い道徳的な価値観で知られている。下品な発言に対して、我々は下品に反応しない。私たちは行動で応じる。恐れることなく、大きな勇気をもって」と続けた。
イラン外務省もまた、イランとアメリカが交わした停戦合意にアメリカが違反したと非難。「イランに対する繰り返しの違法攻撃」と、「米財務省が昨夜、イラン産原油販売許可を取り消したこと」などを、合意違反として挙げた。
さらに、このエスカレーションによる「危険な結果」についてはアメリカに責任があると警告した。
両国の交渉を仲介してきたパキスタンは、緊張激化について「深い懸念」を表明した。
パキスタン外務省の報道官は、「紛争の再燃は誰の利益にもならない」と警告。すべての当事者に対し「自制を示し」、覚書の約束を履行するよう求め、「継続的な関与、対話、外交に代わる選択肢はない」と強調した。
BBCヴェリファイ(検証チーム)は、ホルムズ海峡に近いイラン南部ホルモズガーン州にあるクーヘスタクにおける、米軍の夜間攻撃後の様子を捉えた映像を確認した。
映像の前半部分は夜間に撮影されたもので、漁港とみられる場所で複数の火災と煙が確認できる。検証した2本目の映像は、朝にクーヘスタクの海岸から撮影されたもので、港から黒煙の柱が立ち上る様子が映っている。
BBCヴェリファイは、この映像が最近撮影されたもので、AIツールによる改変は行われていないことを確認した。
トランプ氏が8日朝に、アメリカとイランの停戦は「もうおしまいだ」と宣言したことを受け、原油価格は急騰した。世界的な指標のブレント原油は同日7%上昇し、1バレル80ドルに達した。
価格は依然として5月のピークを下回っているものの、この急騰によって投資家心理は明らかに冷え込み、欧米の株価は下落している。









