溺死と宣告された幼児、病院の安置室で生きているのが発見される 米アリゾナ

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米アリゾナ州で、プールの中で意識不明の状態で発見され、死亡宣告を受けた幼児が、その後に病院の「冷えた部屋」で生存しているのが見つかった。公開された警察の報告書で明らかになった。
報告書によると、同州フィーニックス近郊のギルバートにある住宅のプールで今年2月8日、1歳半の男児がうつ伏せで水中にいるのを家族が発見し、地元警察に通報した。
警官は午後5時半ごろ住宅に到着。救急隊員も派遣され、救命措置を行った後、男児を現地の病院「マーシー・ギルバート医療センター」に搬送した。
しかし、同6時20分に死亡が確認された。
米NBCニュース系列の地元放送局が入手した、警官が当時装着していたボディーカメラ映像では、医師のアリアン・トゥーシ氏が、「異議がなければ、死亡時刻を宣言したいと思います」と述べている。その後、「死亡時刻は18時20分です。黙とうをささげます」と告げている。
報告書によると、複数の警官が病院の医師に、幼児には生きている様子が見られると伝えた。するとこの医師は、「どうか、あなたたちはあなたたちの仕事をして、私には私の仕事をさせてください」と答えたという。
医師はさらに、「私が医学部に行ったのには意味があるんです」と言ったという。
その5時間後、現地マリコパ郡の検視局の搬送担当者が病院に到着すると、男児はまだ息をしていたという。
男児は急きょ、別の病院に搬送された。そこで回復し、その後、退院したという。
警察は家族について訴追を勧告
警察の報告書には男児の医療記録が含まれていない。そのため、何があったのかは明確ではない。
医師の弁護士スコット・ホールデン氏は、BBCの取材に対し電子メールで、「ご家族への配慮と患者のプライバシー保護のため、現時点では声明を発表することを控えさせていただきます」とした。
マーシー・ギルバート医療センターは声明で、「何が起こったのかを把握し、医療の質向上のための有意義な変更を行うため、実施された医療のあらゆる側面についての徹底的な調査」を実施したと説明。「胸が張り裂けるような状況」だったとしたものの、詳細の公表は拒んだ。
一方、警察は、男児の両親について、保護義務を怠った疑いで訴追するよう検察に勧告している。
報告書によると、男児の自宅では強いマリファナ臭がしたと、警官らが話したという。そのため警察は、男児が誰にも見守られずにプールに近づけた可能性があったとみている。
警察に通報したとき、男児の家族らは集まって、アメリカンフットボールのプロリーグNFLのスーパーボウルを見ていたとされる。
マリコパ郡の検察局は、訴追については方針を明らかにしていない。








