パキスタン警察、カーン前首相をテロ容疑で訴追 公務員に脅威与えた疑い

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画像説明, イムラン・カーン前首相
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パキスタンの警察は22日、4月に不信任投票によって辞任に追い込まれたイムラン・カーン前首相を、反テロ法違反の容疑で訴追したと明らかにした。

カーン前首相は失職以来、現政権とパキスタン軍を強く批判。警察と司法当局が自分の側近たちを拘束・拷問していると非難していた。

警察はこれに対し、カーン氏の言動が公務員に脅威を与え、反テロ法に違反した疑いがあるとしている。

カーン氏は20日の演説で、自らが率いる政党「パキスタン正義運動(PTI)」のシャフバズ・ギル氏が拘束され、不当な扱いを受けている疑いがあるとして、首都イスラマバードの警察署長と女性裁判官を名指しで非難していた。

警察による訴追の報道が流れると、イスラマバードのカーン氏の自宅の回りには支持者らが集結。同氏を逮捕するなら首都を「占拠する」と訴えた。

現場の警察官は、カーン氏逮捕ではなく法秩序の維持のために出動したと説明した。

政府と軍を激しく非難

パキスタン議会は4月、野党連合が提出したカーン氏に対する不信任決議案を可決。最大野党「パキスタン・ムスリム連盟ナワズ・シャリフ派(PML-N)」のシャバズ・シャリフ党首が次期首相となった

以来、カーン氏はパキスタン各地をめぐって演説を展開。解散総選挙を求めるとともに、政府と軍を激しく非難してきた。

パキスタンのメディア規制当局は20日、カーン氏が政府機関に対するヘイトスピーチを行っているとして、同氏の演説のテレビ生中継を禁止すると発表した。

カーン氏は政府による検閲だと反発。この日の集会では「イムラン・カーンがどんな罪を犯した? 私は盗人集団を絶対に認めない」と支持者に訴えた。

不信任後も支持者は多く

不信任決議によって首相の座を追われたにもかからわず、カーン氏はなお多くの支持者を抱えている。

7月に行われた主要州パンジャブ州議会選挙では、同氏率いるPTIが、圧勝が予想されていたPML-Nをくだし、議席の過半数を獲得した。これを、解散総選挙の行方を占うものとみる向きもある。

元クリケット選手でパキスタン代表チーム主将も務めたカーン氏は、2018年に首相に就任。経済を立て直し、汚職に立ち向かうと約束した。

しかし、これらの公約は守られず、パキスタンは経済危機に陥った。また、軍との仲たがいの後は人気が下落。今年3月に入ってからは離反が相次ぎ、議会では過半数議席を失っていた。