パキスタン、議会解散し総選挙へ カーン首相不信任案の採決を回避

Imran Khan, Prime Minister of Pakistan arrives at the stadium during the Opening Ceremony of the Beijing 2022 Winter Olympics at the Beijing National Stadium on February 04, 2022 in Beijing, China

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画像説明, カーン首相(2月4日)
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経済が低迷するパキスタンでイムラン・カーン首相を政権の座から降ろそうとする動きが出ており、アリフ・アルヴィ大統領は3日、議会下院を解散した。早期の総選挙実施を目指しているとみられる。

カーン首相をめぐっては、下院で不信任案が出されている。可決される可能性が高く、副議長は採決を拒んでいた。

カーン氏は、政権転換を目的とした謀略を、アメリカが主導していると主張している。同氏が米政策を批判していることや、同氏の外交政策が背景にあるとしている。

この主張を、野党議員らはばかげていると退け、アメリカも否定している。

カーン氏は、ロシアがウクライナを侵攻を開始したタイミングで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とモスクワで会談していた。カーン氏はこれまで、アメリカの「テロとの戦争」を批判している。

Supporters of incumbent ruling party Pakistan Tehrik-e-Insaf gather to support the Prime Minister Imran Khan's decision to dissolve parliament, 3 April 2022

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画像説明, カーン首相の支持者ら(左)が議事堂前に集まった(3日)

BBCのセカンダー・カーマニ記者によると、カーン氏は軍の支援で権力を掌握したと広く考えられている。しかし現在では、軍とは仲たがいしているとみられているという。

カーン氏と対立する議員らは、連立与党のメンバーらを説得。不信任案の採決を要求してきた。

しかし、ファワド・チョードリー情報相は3日、パキスタン当局が「外国政府による政権転換の作戦」について情報を得たと、下院議員らに説明。憲法違反に当たるとした。

これを受け、カーン氏の側近でもある下院副議長は、不信任案の採決は違憲だと宣言した。

野党側はこれに強く反発。最高裁判所に申し立てを行った。

首都イスラマバードの政府庁舎の周辺では、厳重な警備態勢が敷かれている。

パキスタンで首相の不信任案が採決に至ったのは、過去2回しかない。1989年のベナジル・ブット氏と、2006年のショーカット・アジズ氏に対するもので、いずれも否決された。

経済悪化が深刻に

カーン氏は2018年7月に政権の座に就いた。汚職問題に取り組み、経済を立て直すと訴えた。

しかし、インフレが急激に進み、対外債務も膨らんで、多くの国民の支持を失った。それでも、一部の有権者には依然として人気がある。

カーン氏は昨年10月、情報機関ISIの新長官の任命を拒否。だが、軍もカーン氏も表向きは、双方の関係は悪化していないとしている。