ガザでW杯観戦会を開催の活動家、イスラエル軍に殺される パレスチナ人から悼む声

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ラシュディ・アブアルーフ(イスタンブール)
パレスチナ・ガザ市で7日、有名な人道支援活動家のモハメド・アル・ワヒディ氏(65)がイスラエル軍の空爆によって殺害された。同氏は最近、ガザ地区の数カ所でサッカー・ワールドカップ(W杯)の観戦会を企画し、より多くの人に知られる存在となっていた。ガザ地区全域に悲しみが広がっている。
アル・ワヒディ氏は、ガザ市サブラ地区で乗っていたタクシーがイスラエル軍のミサイルで攻撃された。同氏の他に、近くを通りかかった8歳と10歳の兄弟と男性の計3人も殺害されたという。
イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの工作員を攻撃したと発表。無関係の人が殺害されたとの主張が出ていることを、認識しているとした。
アル・ワヒディ氏は元英語教師で、現在の戦争が始まってから、ガザ地区で活動する「エジプト救援委員会」の幹部職員になった。エジプトの支援を受ける同委員会は、パレスチナにおける人道支援活動で顕著な役割を果たしている。
同氏は2年半以上にわたり、緊急食料支援の調整や、避難家族のためのキャンプ設置、度重なる避難者発生の影響を受けたコミュニティーへの支援物資の配布に尽力した。
多くのガザ住民は同氏について、オフィスから指示するよりも現場にいることを好んだため、ガザ各地の避難所でよく見かける顔だったと話している。
ただ、同氏をいっそう有名にしたのは、W杯の観戦会だった。戦争の現実から一時的に逃れる機会を家族、特に子どもらに提供するのが目的だった。パブリックビューイングのイベントは、ガザ市やガザ中部デイル・アル・バラフ、ガザ南部アル・マワシなどで開かれた。
エジプト代表の試合にはたくさんの人が集まった。多くのガザ住民が隣国エジプトと文化的、感情的、政治的なつながりを共有しており、エジプト代表チームはガザで長年にわたり人気が高い。
ガザで破壊された建物の間に巨大スクリーンが設置され、その周囲に子どもや家族らが集まっている動画は、インターネットで広く拡散されている。紛争のさなかにいる人々が喜びの表情を見せる、まれな光景を伝えるものとなっている。
7日にあったエジプト対アルゼンチンの決勝トーナメント2回戦でも、観戦会は予定されていた。アル・ワヒディ氏は、それが始まる数時間前に殺害された。

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アル・ワヒディ氏の死が伝わった直後から、その活動を記録した写真や動画がソーシャルメディアにあふれた。支援物資の配布や避難キャンプで彼に会ったという人々などが、何百件もの追悼メッセージを寄せた。
同氏の活動を記録した活動家モハメド・フメイド氏は、「彼は単なる人道組織の支援スタッフではなかった」、「避難を強いられた人々や全てを失った人々にとって、希望に向かって毎日開かれる扉だった」とした。
そして、「ガザでは、他者を助けるために自分の人生をささげる人さえも命を奪われる。だが、善行が消し去られることはない。人々の心の中で生き続ける」とした。
ガザでは、人道支援の活動家らが重大な危険に直面し続けている。国連によると、現在の戦争が始まってから今年4月下旬までに殺害された支援活動家は593人に上っている。それには、10か月前にイスラエルとハマスが停戦に合意して以降に殺された8人も含まれている。
イスラエル軍によるガザ地区での軍事作戦は、2023年10月7日にハマスが主導したイスラエル南部への襲撃に対する報復として始まった。この襲撃では、約1200人が殺害され、251人が人質にされた。
ハマスが運営するガザ保健当局によると、それ以降、ガザではイスラエル軍の攻撃で少なくとも7万3118人が殺害されている。国連はこの統計を信頼できるとしている。








