パキスタン議会、カーン首相の不信任決議を可決

Imran Khan in 2018

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画像説明, イムラン・カーン首相(69)は不信任投票によって失職した
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パキスタン議会(定数342)で10日未明、野党連合が提出したイムラン・カーン首相(69)に対する不信任決議案が可決された。議会は11日にも、新しい首相を選出する。

決議を受け、カーン氏は野党による政府を認めないと発言。自分を排除しようとするアメリカ主導の陰謀があると、根拠を示さないまま主張した。

野党側は当初、2日に議会に不信任決議案を提出したが、カーン氏を支持する副議長が「外国勢力の介入がある」としてこれを却下。国家への忠誠を促す憲法に違反しているとも説明した。

カーン政権はこの際、解散総選挙を行うべきだと主張した。一部の野党議員はこれに賛同したものの、不信任決議案の却下こそ憲法違反だとして、最高裁判所に判断を求めていた。

最高裁は7日に、決議案の却下は憲法違反に当たるとして、下院での採決を支持した。

下院では採決の直前に、カーン氏を支持する議長が辞任を発表。与党パキスタン正義運動(PTI)の議員も議事堂から退出し、カーン氏は国際的な陰謀の犠牲者だと述べた。

しかし採決では、不信任決議案に過半数を超える174票の賛成が集まり、可決となった。

最大野党であるパキスタン・ムスリム連盟ナワズ・シャリフ派(PML-N)のシャバズ・シャリフ氏は、議会は「やっと深刻な危機から解放された」とツイート。

「パキスタンに新しい夜明けが来た。おめでとう」と書いた。

「アメリカの陰謀で排除」と主張

元クリケット選手でパキスタン代表チーム主将も務めたカーン氏は、2018年に首相に就任。経済を立て直し、汚職に立ち向かうと約束していた。

しかし、これらの公約は守られず、パキスタンは経済危機に陥った。

今年3月に入ってからは離反が相次ぎ、議会での過半数議席を失うなど、その政治生命が危ぶまれていた。

BBCのセカンダー・カーマニ記者によると、カーン氏は軍の支援で権力を掌握したと広く考えられている。しかし現在では、軍とは仲たがいしている様子という。

カーン氏は、野党側が外国勢力と協力していると繰り返し主張している。また、ロシアや中国との問題をめぐりアメリカを支持しなかったことから、アメリカが自分を排除しようと陰謀を企んでいると述べている。

アメリカは、こうした疑惑に「真実はない」と述べている。カーン氏も、陰謀に関する証拠は提示していない。

カーン氏は、ロシアがウクライナを侵攻を開始したタイミングで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とモスクワで会談していた。カーン氏はこれまで、アメリカの「テロとの戦争」を批判している。