パキスタン新首相に野党シャリフ氏 カーン氏失職で

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パキスタン議会は11日、前日の不信任投票により失職したイムラン・カーン前首相(69)の後任として、最大野党「パキスタン・ムスリム連盟ナワズ・シャリフ派(PML-N)」のシャバズ・シャリフ党首(70)を選出した。シャリフ氏は来年8月の総選挙まで首相を務める。
新首相に選出されたシャリフ氏は、カーン氏の退陣を求めて活動を続けてきた。11日の議会下院(定数342)での選出投票では過半数となる174票を獲得した。
カーン氏率いる与党「パキスタン正義運動(PTI)」のシャー・メへムード・クレシ氏は、同党は投票をボイコットすると宣言。クレシ氏らPTIの議員大半は、この日の投票に先立ち辞職した。
シャリフ氏は3度首相を務めたナワズ・シャリフ氏の弟。兄と同様にシャリフ氏も汚職疑惑に直面し、カーン政権下では刑務所で過ごした時期もある。ただ、有罪判決を受けたことはなく、汚職疑惑は政治的動機によるものだと主張している。
2018年のカーン政権発足前は、パキスタンで最も人口の多いパンジャブ州首相を務めた。また、効率的で勤勉であることに定評があり、大幅なインフラ整備を行ったと評価されている。
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カーン前首相は数日間にわたる政治劇の末に、不信任投票により失職した。
野党側は当初、2日に議会に不信任決議案を提出したが、カーン氏を支持する副議長が「外国勢力の介入がある」としてこれを却下。国家への忠誠を促す憲法に違反しているとも説明した。
カーン政権はこの際、解散総選挙を行うべきだと主張した。一部の野党議員はこれに賛同したものの、不信任決議案の却下こそ憲法違反だとして、最高裁判所に判断を求めていた。
最高裁は7日に、決議案の却下は憲法違反に当たるとして、下院での採決を支持した。
シャリフ氏は投票後の演説で、カーン前政権の経済失策を非難し、経済を軌道に戻すことが新政権の大きな課題になると述べた。
一方でカーン氏は「外国の陰謀」により首相を解任されたと、今なお非難を続けている。
アフガニスタンやロシア、中国に対する外交政策上の姿勢を理由に、野党側がアメリカと結託して自分を排除したと、カーン氏は主張している。アメリカはこうした疑惑は真実ではないと強く否定している。
カーン氏のこうした主張は、支持者の多くが抱く反米感情をあおることとなった。

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