トランプ氏、ポーランドに米兵追加配備すると発表 NATO会合の最中に

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アメリカの北大西洋条約機構(NATO)同盟国への部隊配備について、混乱が生じている。ドナルド・トランプ大統領は22日、米兵の配備計画を中止するとしていたポーランドに米兵5000人を追加配備すると発言。マルコ・ルビオ国務長官はその後、アメリカは部隊の駐留を絶えず再評価していると述べ、同盟国を安心させようと試みた。
アメリカは先に、ポーランドに米兵4000人を配備する計画を中止すると発表したばかり。4月には、ドイツから米兵5000人を撤収させると表明している。
こうしたなか、トランプ大統領はこの日、ポーランドへの追加配備を、スウェーデンでNATO外相会合が行われている最中に発表した。この会合にはルビオ氏も参加していた。
会合後の記者会見でルビオ長官は、アメリカは世界的な関与を踏まえ、その部隊の駐留を絶えず再評価していると説明した。
また、「アメリカのヨーロッパにおける部隊駐留が調整されることは、同盟内では十分に理解されている」とし、「その作業はすでに進行中であり、同盟国と調整しながら実施されてきた」と述べた。
一方で、一連の動きで同盟国に不安が生じていることも認め、「それに満足することになるとは言うつもりはないが、確かに認識はしている」と付け加えた。
トランプ大統領は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、この決定はポーランドのカロル・ナヴロツキ大統領との関係に基づくものだと述べた。ナヴロツキ氏は長年のトランプ氏支持者であり、トランプ氏も昨年のポーランド大統領選挙で、ナヴロツキ氏への支持を表明していた。
一方で、この追加配備が従来の計画の一部なのか、それとも別の作戦なのかについては明らかにしなかった。
アメリカ国防総省は先週、ポーランドへの4000人の部隊の配備を中止すると発表した。4月には、イランとの戦争をめぐるトランプ大統領とドイツのフリードリヒ・メルツ首相との対立の後、ドイツから5000人の部隊を撤収させると発表していた。
ポーランド向けの追加部隊がドイツから撤収する部隊の一部なのか、それとも別個の部隊なのかは不明。
また、米軍の一部の部隊は現在、米・イスラエルとイランとの対立を受け、中東に関与している。
米国とNATOの関係
アメリカは、NATOの中で群を抜いて最大かつ、最も能力の高い加盟国。数十年にわたってヨーロッパ諸国に部隊を駐留させてきたが、これは元来、旧ソヴィエト連邦に対する抑止力として意図されていた。
ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始して以降、ヨーロッパの加盟国はアメリカに対し、防衛への関与を維持するよう求めてきた。
アメリカはヨーロッパではドイツに最大の駐留軍を置いており、現役兵は3万6000人以上に上る。また、イタリアにはおよそ1万2000人、イギリスとポーランドにはそれぞれ1万人が駐留している。
トランプ大統領はかねてNATOに批判的で、加盟各国の財政負担がアメリカに比べて低いとして、NATO離脱をほのめかしたこともある。
その結果、多くの国が防衛費を増額するに至った。
しかしトランプ氏は、イランとの戦争において、NATOの同盟国がアメリカへの支援を拒んだことにも、強い不満を示している。
ホワイトハウスはここ数週間、「アメリカ・ファースト」政策の一環として、ヨーロッパにおける部隊規模を縮小する意向を示している。
ルビオ長官は22日の会合で、NATOへのアメリカの関与について、国内では常に議論があったと注意を促した。
「NATOがヨーロッパにとって価値があることは理解しているし、そうであるべきだ」とルビオ氏は述べ、「同時に、それはアメリカにとっても価値があるものでなければならない」と付け加えた。
NATOのマルク・ルッテ事務総長は記者団に対し、ヨーロッパがアメリカへの依存を減らす方向性は「今後も続く」と述べた。











