パキスタンの政党集会で爆発、少なくとも44人死亡
キャロライン・デイヴィス(イスラマバード)、アダム・ダービン(ロンドン)

画像提供, EPA
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で30日、イスラム主義政党の集会中に爆発があり、少なくとも44人が死亡した。
爆発があったのは、アフガニスタンとの国境に近い同州バジョール地区の町カル。宗教政党「イスラム聖職者協会ファズル派」(JUI-F)が集会を開き、数百人が参加しいていた。
爆発による負傷者も100人を超えた。うち15人が重体で、死者はさらに増える恐れがあると、当局は話している。
警察はBBCに、自爆攻撃の可能性を示す証拠を発見したと明らかにした。
当局によると、救助活動は完了し、負傷者は全員病院に搬送された。
攻撃の動機は不明。治安部隊が一帯を封鎖し、当局による捜査が進められている。
集会の写真から、当時は大型テントの張り出した屋根の下に数百人が集まっていて、爆発はステージ付近で起こったことがうかがえる。
目撃者の1人は、テントが倒壊し、逃げようとした人々が閉じ込められたと話した。
現地テレビは、けが人が救急車で病院に運ばれる映像を放送した。警察によると、重傷者は軍のヘリコプターで近くの都市ペシャワールに搬送され、緊急治療を受けたという。
当局は、バジョール地区の病院における緊急事態を宣言した。各診療所は多数の負傷者の対応に苦慮しており、重傷でも廊下で待たされている人もいる。
テロ行為と首相が非難
爆発ではJUI-Fの地域指導者マウラナ・ジアウラ氏が死亡したと、現地当局がBBCに話した。
JUI-Fはパキスタンの主要宗教政党の一つ。現在の連立政権に加わっている。
シャバズ・シャリフ首相は声明で、「イスラム教、コーラン、パキスタンの代弁者らを狙った」テロ行為だと、この日の爆発を非難。関わった人々は「本当の罰」を受けるとした。
「それらのテロリストらはパキスタンの敵であり、存在できないよう私たちが消し去る」
同国では今年、総選挙が予想されている。この日の集会は、JUI-Fが支持の結束を図ったものだった。
犯行声明はどこからも出ていない。バジョール地区で今年起きたいくつかの攻撃では、武装勢力イスラム国(IS)の現地支部「イスラム国ホラサン州」(ISKP)が関与を主張している。
6月には、イナヤト・キリ村で起きたJUI-F幹部の暗殺事件について、ISKPが関与の声明を出した。
ISKPはアフガニスタンとパキスタン北西部で活動している。ISは「パキスタン州」という支部名で、パキスタンでの攻撃についても関与を主張している。
追加取材:ウスマン・ザヒド、アブディラヒム・サイード








