トコジラミが機内で発生、運航をキャンセル 豪カンタス航空

画像提供, Massimo Insabato via Getty Images
ティファニー・ワートハイマー
オーストラリアのカンタス航空のイタリア発オーストラリア行きの便が10日、急きょ欠航となった。原因は、機内でトコジラミ(ナンキンムシ)が発生したことだった。
豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドによると、9日の豪パースからローマへの約17時間のフライト中、一部の乗客が虫に刺されたと訴えた。
それらの乗客には、虫刺されのかゆみを和らげる抗ヒスタミン剤が提供された。ただ、在庫は尽きてしまったという。
カンタス航空の広報担当は、当該機ボーイング787ドリームライナーは「徹底的な清掃」のため運航停止にせざるを得なかったとBBCに説明。
「土曜日(10日)のローマ発パース行き便の欠航について、利用客に心よりお詫び申し上げる。その間、私たちのエンジニアと整備チームが、機体の徹底的な清掃をする。これは、エコノミークラスの少数の座席で問題が見つかったのを受けてのことだ」とした。
カンタス航空によると、影響を受けた利用客には全員、宿泊施設を提供した。また、元の出発時刻から48時間以内に出発する代替便への振り替えもしたという。
トコジラミは、羽のない小さな寄生虫で、衣服、家具、寝具などに生息する。英国民保健サービス(NHS)によると、刺されるとかゆいが、通常は深刻な健康問題を引き起こすことはない。
ただ、駆除が難しく、費用がかさむ場合もある。対処法には、寝具、衣類、カーテンなどの家庭用品をすべて高温で洗って乾燥機にかけることや、それらをビニール袋に入れて3~4日間冷凍庫に入れることがある。
トコジラミのせいで、旅が混乱するのは珍しいことではない。つい2週間ほど前にも、イギリスのサウスイースタン鉄道で、運転士が運転席でトコジラミを発見したことから、複数本の列車が運行中止となった。
2017年には、英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズが、カナダ・ヴァンクーヴァー発ロンドン行きの夜行便で体を何カ所も虫に刺された家族に謝罪した。
トルコ航空は昨年1月、機内でトコジラミが発生する事例が複数あったものの、何ら対策を講じなかったと米紙ニューヨーク・タイムズに報じられ、企業PRにとって悪夢のような経験をした。










