【2026年サッカー男子W杯】 トランプ氏の介入で奮起した ベルギー選手たちが明かす

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サッカー男子ワールドカップ(W杯)北中米大会で、アメリカ代表FWフォラリン・バログンが1試合の出場停止処分を猶予され、6日(日本時間7日)の試合に出たことをめぐり、対戦したベルギー代表チームの間には「これは不当だという思い」が広がっていたと、同チームの選手が明かした。この試合では、大差でリードしたベルギー選手らが、処分について介入したことを認めたドナルド・トランプ米大統領を意識したような踊りを見せる場面もあった。
米シアトル・スタジアムの試合には、国際サッカー連盟(FIFA)によって出場停止処分が猶予されたアメリカのエースストライカーのバログンが先発出場したが、ベルギーが4-1で快勝した。
一連の経緯を振り返り、ベルギー代表でスコットランドのレンジャーズでもMFを務めるニコラス・ラスキンは、「ここ2日間、ピッチの外でいろいろなことがあった」と説明。
「チームの中には、これは不当だという思いがあった。ピッチの上で結果を出してやると、みんな決意していた」 と話した。
キャプテンのMFユーリ・ティエレマンスは、この件がチームの士気を高めたとした。
「全員が自分自身に、ピッチ上で結果を出さなくてはと言い聞かせた。そして、まさにその通りにした」
試合では後半、ベルギーが4点目を決めると、数人の選手らが「トランプ・ダンス」のような踊りを見せた。腰を揺らしながら両腕を上げて拳をゆっくり振るもので、2024年大統領選挙で有名になった。
ベルギー代表のソーシャルメディア「X」の公式アカウントや公式インスタグラムアカウントも、アメリカの完敗をあざ笑うかのような投稿をした。FWロメル・ルカクが右耳に右手を当てている写真に「これを覆してみろ」とコメントをつけて掲載していた。
ベルギー代表のルディ・ガルシア監督は、渦中のバログンが試合後、「話をしに来た」と記者団に明かした。
「本当にいいことだと思った」と監督は言い、「彼が悪いんじゃない。彼に責任はない。そう彼に伝えた」とした。
この一件がチームにどう影響したかと記者団に問われると、「アメリカの先発メンバーがどうだろうと、私たちに本当に重要なのはゲームプランだ」とガルシア監督は返答。
「この一団はとても成熟している。私は彼らに、一番大事なのは自分たちだと伝えた」と述べた。
アメリカの敗退とバログンの一件については、イランもあてこすった。公式ウェブサイトに、自分たちがグループステージ(1次リーグ)でベルギーと引き分けた時のスクリーンショットと、アメリカのこの日の大敗のスクリーンショットを並べて掲載。「サッカー相手に政治が屈辱的な敗北を喫したのを、全世界がいま踊って喜んでいる」というメッセージを添えた。
アメリカのマークウェイン・マリン国土安全保障長官は、イランが1次リーグで敗退した際、「うれしくて踊った」と述べていた。イランは今大会、共催国アメリカと戦争状態にあることから、ビザ(査証)や移動の問題で困難に直面した。
トランプ氏が介入
アメリカ代表のバログンは1日(日本時間2日)のノックアウトステージ(決勝トーナメント)1回戦のボスニア・ヘルツェゴヴィナとの試合で、相手DFタリク・ムハレモヴィッチに対するファウルで一発レッドカードを受けた。アメリカはこの試合に勝ったが、バログンは自動的に、決勝トーナメント2回戦のベルギーとの試合は出場停止となった。
しかしFIFAは5日になり、この処分を1年間猶予すると発表。今大会、3ゴールを挙げていたバログンは、米シアトル・スタジアムで6日あったベルギー戦に出場できることになった。
このFIFAの決定に対しては、欧州サッカー連盟(UEFA)、ベルギー代表チーム、イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督など、多くが批判した
トランプ米大統領は6日、バログンの出場停止処分を見直すようFIFAに要請したことを認めた。そして、「(FIFAは)正しい判断をした」とし、仮に処分がそのままだったら大会に「大きな汚点」が残っただろうと述べた。











