キーウ近郊の住宅地付近で弾薬庫が攻撃され少なくとも37人死亡 ウクライナ当局は規則違反を捜査

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ウクライナの首都キーウ近郊の住宅地付近で28日夜、軍の武器を保管する倉庫がロシアのドローン攻撃を受け、37人が死亡、約400人が避難した。キーウ近郊の武器庫が攻撃され、付近の住民に甚大な被害がもたらされたのは7月上旬に続いて2度目。ウクライナ政府は、住宅地の近くに武器庫が設置されていたことについて、重大な過失の疑いがあるとし、捜査機関が捜査に着手した。
キーウ州軍政当局のトップ、ティムール・トカチェンコ氏によると、キーウ州ブチャ地区にあるミラ村への攻撃で負傷した42人のうち、4人は子どもだった。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領によると、この攻撃により、砲弾、地雷、ドローンが爆発し、近隣の建物、特に高齢者や障害者向けの介護施設が被害を受けた。
大統領は、武器・弾薬の保管庫は「そのような場所にあってはならないものだった」と言い、「住民のすぐそばに爆発物を保管した者たちの、ひどい過失」について、捜査を開始されたと説明した。
ロシア国防省は声明で、ミラ村にある「弾薬庫」を攻撃したと発表した。倉庫には、「FP-1/FP-2長距離無人航空機の部品と発射ブースター」が保管されていたという。
爆発により、村内の家屋約130棟が被害を受けた。
「何もかもすっかり破壊されてしまった」。弾薬庫から約200メートル離れた自宅の様子を確認していた、地元住民のリュボフ・パヴレンコさん(45)はBBCにこう話した。
「建物の外壁全体にひびが入って、窓の周りにもひび割れがある。要するに、構造そのものが損傷した」のだと、パヴレンコさんは言い、「まだ少し呆然(ぼうぜん)としている。どうしたらいいのか。(中略)明日になってもう少しいろいろ実感できるようになったら、もっとひどく落ち込んでしまうかもしれない」と述べた。
ゼレンスキー大統領は、村に爆発物を保管することにした決定は「全く容認できない」と述べ、「公務員による過失の疑いについて、刑事手続きが開始された」と付け加えた。

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大統領発言に先立ちウクライナ検察庁は、ミラ村内の住宅地付近における「爆発物および爆発性物質の設置・保管の合法性」について調べていると発表していた。
検察庁は、「関連する決定を下した当局者の行動」についても調べるとしている。
しかし、ゼレンスキー大統領はかつて、「住宅や住宅地の近くに弾薬を保管することはできない。そういう決まりになっている」と言い、ロシアによる住宅地攻撃については「適切な結論が必ず出るはずだ」と非難していた。
これは、7月上旬に起きたブチャ地区ヴィシュネヴェへの攻撃を念頭においての発言だった。この時のロシアの攻撃では弾薬庫が破壊され、二次爆発によって9人が死亡、数十人が負傷、家屋280棟以上が損壊した。
このところロシアの空爆が頻繁に続いているだけに、なぜ武器や弾薬が民家のすぐそばに保管されていたのか、28日夜のミラ村での爆発によって、あらためて疑問視されている。
「当局や国防省は、なぜかつて食料の保管庫だった倉庫で、このようなことを認めたのか?」と、住民のボリス・ダニイルクさん(61)はBBCに話した。
「なぜ弾薬や武器が、大勢が住む村のすぐそばに保管されていたのか? 言葉にならない。感情がこみあげるだけだ」
ウクライナのセルヒー・コレツキー首相は、ヴィシュネヴェでの爆発による「教訓」が生かされなかったのが残念だと話した。
ヴィシュネヴェでの爆発についての調査では、住宅地周辺における爆発物の保管に関する規制を国営企業が順守せず、重大な過失があったことが明らかになった。
ゼレンスキー大統領は、ミラ村の弾薬庫はウクライナ軍が管理していたと示唆した。
「(ロシアによる)全面侵攻開始から5年目の今、同じ過ちを何度も繰り返すのは、犯罪的な怠慢だ」とコレツキー首相は通信アプリのテレグラムで非難した。
「このような事態が二度と起こらないようにするため、例外なく、責任者全員に厳罰を科す必要がある」
キーウ州軍政当局トップのトカチェンコ氏はさらに、同州ボリスピルであった別の攻撃で、14歳の少年が死亡したと明らかにした。首都キーウのヴィタリー・クリチコ市長は、市内のオボロンスキー地区でロシアのドローンが墜落し、2歳の幼児が死亡したと述べた。
クリチコ市長によると、キーウは29日朝にも攻撃され、18歳の少女を含む5人が負傷した。地元当局によると、過去24時間で全国で5人が死亡した。
ゼレンスキー大統領は、オデーサ、ドニプロペトロウシク、スーミ、ザポリッジャでも夜間に空爆があったと明らかにした。ウクライナ軍がロシアのドローン233機を撃墜したという。
ロシアとウクライナはここ数カ月、空爆を激化させており、ウクライナはロシアの経済目標を標的とした作戦を展開している。
ウクライナは数週間にわたり、ロシア最大のオンライン小売業者ワイルドベリーズの施設を攻撃してきた。ウクライナ側は、同社が軍に部品を供給していたため、正当な攻撃対象だと主張しているが、ロシアはこの主張を否定している。
ロシアでは、過去24時間以内にベルゴロド州とロストフ州が空爆され、2人が死亡、25人が負傷した。地元当局者らが明らかにした。
ロシア占領下のウクライナ領ザポリッジャ州でロシアが任命した知事は、ウクライナ軍の攻撃によりショッピングセンターが襲撃され、4人が負傷したと述べた。
ロシアのオンライン小売業者オゾンは、同社の物流センターの一つが夜間にウクライナ軍のドローン攻撃を受けたと発表した。また、別の物流センターの操業も停止し、「周辺地域の危険」のため従業員を避難させたと述べた。
24日にはロシア南部クラスノダール地方、ダゲスタン共和国、スタヴロポリ、アディゲ共和国の各地にあるオゾン社の物流施設が攻撃され、大勢が負傷した。












