ヴェネズエラのマドゥロ前大統領、追起訴の拷問共謀で無罪を主張 米ニューヨークの裁判所

絵の中で、ベージュの収監服を着た夫妻がヘッドホンを着けて立っている。背後にはスーツを着た人たちが立っている。右側には高いところに座っている法服姿の判事が描かれている
画像説明, 15日に出廷したヴェネズエラのマドゥロ前大統領と妻フロレス氏のスケッチ(米ニューヨークの連邦地裁)
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ケイラ・エプスティーン(米ニューヨークの裁判所)

アメリカで拘束されているヴェネズエラのニコラス・マドゥロ前大統領と妻シリア・フロレス氏が15日、ニューヨークの連邦地方裁判所に出廷した。拷問を企てたとされる新たな起訴内容について、無罪を主張した。

米政府は、マドゥロ氏を麻薬テロ、麻薬密売、武器関連の罪で起訴しており、先週になって同氏とフロレス氏を追起訴した。

両氏は今年1月、米軍の作戦でヴェネズエラで拘束され、ニューヨークに移送された。共に罪状を否認しているほか、主権免除が適用されるとして公訴棄却を求めている。

初公判は来年6月に予定されている。

検察は先週提出した新たな起訴状で、マドゥロ氏とフロレス氏が「暴力的な弾圧システムを構築・維持」し、それが「何千人ものヴェネズエラ人」の殺害、嫌がらせ、拷問につながったと主張した。

マドゥロ氏は15日の法廷で、通訳を介してスペイン語で、こうした罪状を否認。「私に対する虚偽の告発と虚偽の証言」だとし、「この文書を全面的に否定する」と述べた。

アルヴィン・ヘラースティーン判事は、マドゥロ氏の発言をさえぎり、罪状認否で同氏が無罪を主張したとした。

フロレス氏も「私は完全に無実だ。罪はない」と通訳を介して述べた。

マドゥロ氏とフローレス氏は、ベージュ色の収監服を着ていた。ブルックリンで拘束されている間に、ともに体重が減ったようだった。

起訴状によると、実施されたとされる拷問方法には「電気ショック、窒息、レイプ、脱衣の強制、長期の隔離、飢餓、懲罰房、精神的拷問」などがあった。

検察は、マドゥロ氏が「特定の個人に対する」拷問を許可し、その制度の下でアメリカ国民も拷問を受けたと主張している。

検察はすでに、マドゥロ氏と妻、息子、共犯者だとする人々を、コカイン密輸の謀議に関わり、テロ組織に指定されている麻薬カルテルと協力した罪で起訴している。

マドゥロ氏は以前、こうした訴追について、ヴェネズエラの豊富な石油資源の利用を狙った「帝国主義的」計画の推進手段だと述べていた。

夫妻の弁護団は、マドゥロ氏は主権国家の指導者であり、訴追を免れると主張している。また、アメリカが武力でマドゥロ氏を連行したのは違法だとしている。

フロレス氏は、ブルックリンの悪名高いメトロポリタン拘置所で拘束されている間に、心疾患などの健康問題に見舞われたと主張。裁判を待つ間の保釈を認めるよう判事に要請したが、認められていない。