イランの人々、もろい停戦に不安募らせる……BBC特派員が現地から報告

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イランの人々、もろい停戦に不安募らせる……BBC特派員が現地から報告

アメリカとの条件付きの停戦に入ってから1週間がたったイランを、BBCのリズ・ドゥーセット主任国際特派員が取材した。

イランでは依然として空港が閉鎖されているため、首都テヘランに行くには、トルコ国境から車で12時間かけるしかない。

先週のミサイル攻撃で北部タブリーズとテヘランを結ぶ主要な橋が崩落したため、取材チームの車は、地方の曲がりくねった道路へと迂回(うかい)を余儀なくされた。

道中では、避難先から自宅に戻ろうとするイランの人々の流れが途切れることなく続いていた。

仕事に戻るために帰らなければと話す人もいれば、家族と一緒にいたいと言う人もいた。

こうしたなか、米・イランの和平協議を再開する動きが出ている。

パキスタンの陸軍トップ、アシム・ムニール参謀長がテヘランを訪れており、和平の仲介を加速させ、イランとアメリカの隔たりを縮めようとしている。

米ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官も、両国間で2回目の協議を行う方向で協議が進んでいることを認めた。協議は再びパキスタンの首都イスラマバードで行われ、同国が仲介役を務める見通しだという。また、2週間の停戦期間が延長されるのではないかとの報道も出ている。

イランでは、このもろい停戦が維持されるのか、人々が不安を口にしている。

テヘランへの道中で取材に応じた若い女性は、「この停戦はもうすぐ破られる」、「イラン(の政権)はホルムズ海峡の支配を決して手放さないだろう」と語った。

ドゥーセット特派員は、自身の取材内容がBBCペルシャ語放送で使用されないことを条件に、イラン国内から報道している。こうした制約は、イランで活動するすべての外国の報道機関に適用されている。