ウクライナとロシア、互いに約2000件の停戦違反があったと非難 正教会の復活祭に合わせ

画像提供, Reuters
アレクス・フィリップス記者、ヴィタリー・シェフチェンコBBCモニタリング・ロシア編集長
ウクライナとロシアは、正教会の復活祭に合わせた短期間の停戦に、相手側が約2000件の違反を行ったと非難し合った。
ウクライナ軍は12日朝、停戦が現地時間4月11日午後4時に始まって以降、ロシア軍が2299件の違反を犯したと発表。これには、非武装の兵士4人が銃撃された事例が含まれているとした。
これに対しロシア国防省は、ウクライナ軍が1971件の違反を行ったと主張し、ドニプロペトロウシク州での3回の反撃未遂が含まれていると述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は停戦に先立ち、同国の部隊は停戦中のロシアによる攻撃に対し「対称的」に対応すると述べ、復活祭は「平和の時だ」と話していた。
また、中東での戦争勃発でほぼ停滞しているウクライナとロシアの和平交渉を進めるため、停戦を復活祭後も延長できることを望むと付け加えた。しかし、ロシア側はこの考えを拒否し、攻撃は4月13日に再開するとした。
ウクライナ軍によると、ロシア軍は停戦期間中に28回の攻撃を実施し、約2000回のドローン攻撃を行ったが、爆弾やミサイルは使用しなかったという。
北東部ハルキウ州の検察当局は、ロシア軍が停戦発効後にウクライナ兵4人を処刑したと発表し、「国際人道法の重大な違反」だと指摘した。
ウクライナ軍によると、部隊は武装解除された後に撃たれた。同軍は、「ロシアによるもう一つの戦争犯罪だ」と非難した。
ウクライナ当局が公開した、ドローンで撮影されたとみられる画像には、草地に横たわる4人の遺体が写っているように見える。
このほか、ロシアと国境を接する北部スーミ州の当局は、夜間にロシアのドローンが救急車を直撃し、医療従事者3人が負傷したと明らかにした。
一方ロシア国防省は、ウクライナが夜間にドニプロペトロウシク州のポクロウシク周辺とオトラドネにある陣地に対し、3回の攻撃を行ったと発表した。
また、ウクライナ部隊がスーミ州とドネツク州で4回にわたり前進しようとしたものの、ロシア軍がこれを「阻止した」と述べた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9日、復活祭に合わせた停戦を発表した。プーチン氏はこれまで、ウクライナが繰り返し求めてきた一時的な戦闘停止の要請を拒否していた。ゼレンスキー大統領はこの停戦の合意に際し、ロシア側が取る行動と同様の対応を自国部隊が取ると述べた。
プーチン大統領は今年初め、厳しい寒さに備えるウクライナの状況を背景に、エネルギーインフラへの攻撃停止を求めるアメリカの要請を受け入れたこともあった。
11日の停戦開始後の最初の数時間については、ウクライナ側とロシア側の双方が、限定的な違反があったと互いに非難しており、その後、はるかに大規模な違反の主張を展開した。
両国は、同日にそれぞれ175人の捕虜を交換したと発表。その中には双方7人ずつの民間人が含まれていたという。
2022年から続く戦闘の最前線にいるウクライナの民間人や兵士の間では、この停戦に対する期待は低かった。
ウクライナは長年、包括的な停戦を求めてきた。ウクライナと欧州の同盟国は、これを全面侵攻に恒久的な終止符を打つための必要な第一歩だと位置づけている。
しかしロシアは、まず和平合意に同意する必要があると主張しており、その姿勢を受け、ウクライナは、ロシアは戦闘終結に本気ではないとの非難を強めている。








