米陸軍長官が辞任、国防長官と数カ月にわたり緊張関係

画像提供, Getty Images
アメリカのダン・ドリスコル陸軍長官が、在任1年半で辞表を提出した。BBCが提携する米CBSが8月31日、確認した。
CBSによると、ドリスコル氏は、ピート・ヘグセス国防長官との数カ月にわたる確執の末に辞表を提出したという。
現在41歳のドリスコル氏は、米史上最年少の陸軍長官だった。ドナルド・トランプ大統領の「ドローン屋」と言われることもたびたびあった。
ホワイトハウスはCBSの取材に声明で回答。ドリスコル氏について、「アメリカを再び強くする」というトランプ氏の政策推進において「非常に効果的」な存在だったとした。また、軍事作戦では「卓越したリーダーシップ」を発揮したとした。
BBCはホワイトハウス、国防総省、陸軍に取材を申し込んでいる。
軍では最近、主要幹部の辞任が相次いでいる。ドリスコル氏はその最新の事例となった。
4月には、ジョン・フェラン海軍長官が突然辞任。ランディ・ジョージ陸軍参謀総長、デイヴィッド・ホドネ陸軍大将、ウィリアム・グリーン陸軍少将らも軍を去っている。
ヘグセス氏は国防長官に就任以来、軍高官を10人以上解任している。それには、海軍作戦部長や空軍副参謀総長も含まれる。
ドリスコル氏とヘグセス氏の水面下での摩擦は、詳しいことは明らかになっていない。CBSによると、ヘグセスが辞任を求めたとされるジョージ氏は、ドリスコル氏の親しい友人だという。
副大統領と友人関係
陸軍長官は、陸軍の文民指導者のトップ。現役兵に加え、州兵および予備役兵も指揮する。
トランプ氏による国内各都市への州兵派遣では、ドリスコル氏が重要な役割を果たした。
ドリスコル氏はかつて陸軍に所属していた。2007年には将校を務め、2009年には機甲小隊を率いて数カ月間、イラクに派遣された。
陸軍長官になると、戦場で活用可能な新たなテクノロジーを積極的に取り入れ、トランプ氏の「ドローン屋」として知られるようになった。
昨年は、ロシアとウクライナの戦争の終結を目指す協議で、主導的な役割を担った。複数の外国を訪れ、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。
ドリスコル氏は、J・D・ヴァンス副大統領とも親しい。両者はイェール大学ロースクールで出会った。
ドリスコル氏は陸軍長官在任中、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局の局長代理も務めていた。











