ルーマニア、唯一の原発を停止 熱波によるドナウ川の水位低下で

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ルーマニアのエネルギー省は13日、ドナウ川沿いにあるツェルナヴォダ原発の原子炉2基のうち唯一稼働していた1基を停止したと発表した。欧州の大部分で長引く干ばつの影響でドナウ川の水位が大幅に下がったため、冷却水が確保できなくなっていた。
ルーマニア南東部のツェルナヴォダ原発にある706メガワット級原子炉2基のうち、2基目が13日正午前にルーマニアの電力網から切り離された。
「今後10日以内に稼働を再開できる見込みはない」と、原発のロメオ・ウルジャン所長はAFP通信に話した。
ツェルナヴォダ原発は、国内発電量の約20%を担っていた。当局はこれまで、同発電所への水量を増やそうと、岩石を積んだはしけをドナウ川に沈めるなどしていた。
最初の原子炉はすでに7月に停止されていた。
ツェルナヴォダ原発が過去に稼働を停止したのは、2003年の一度きりだった。
隣国ハンガリーでは唯一の原発のパクシュ発電所がドナウ川の水を冷却水に使っているが、そちらは今のところ稼働を続けている。
ヨーロッパで2番目に長いドナウ川の水位は、複数の国で30年ぶりの低水準にまで低下している。
原発稼働停止による電力不足は通常、日中には太陽光発電や風力発電で補われるが、夜間は石炭火力発電やガス火力発電を補う輸入電力が必要となる。
ルーマニアは水力発電の発電量も非常に高いが、原子力発電所の停止につながった河川水位の低下によって、水力発電能力も大幅に低下している。
ハンガリーでは、マジャル・ペーテル首相が7月、ソ連時代に建設された原子炉4基を備えるパクシュ原子力発電所が、史上初めて全面的な停止を余儀なくされる可能性があると警告した。
パクシュ原発の関係者によると、ドナウ川の水位があまりに低くく、水を吸い上げるための吸引ノズルが川に届かなかったという。

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気候変動は世界中で気温上昇を引き起こしているが、特にヨーロッパで顕著である。
欧州連合(EU)のコペルニクス気候サービスによると、欧州大陸は地球上で最も急速に温暖化が進んでおり、世界平均の2倍の速さで温暖化が進んでいる。
このため夏の猛暑の頻度が増し、水源への圧力が高まり、山火事が激化している。
欧州主要水路のライン川も水位低下に見舞われており、船舶の航行が著しく制限されている。
欧州の農業も著しい打撃を受けている。 イタリア最大の農業団体コルディレッティは、ひょう、干ばつ、山火事などの気候変動による被害額が30億ユーロ(約5500億円)を超える可能性があると述べた。
フランスのモニーク・バルビュ環境相は、フランス国家統計局のデータによると、最近の熱波による直接的および間接的な損失は100億ユーロから150億ユーロに達する可能性があると警告した。
オランダのトリオドス銀行は、異常な猛暑とその影響により、EUの予測経済成長の大部分が失われる可能性があると述べた。
欧州委員会はこれまで、1.1%の成長を予測していた。国際通貨基金(IMF)は、ユーロ圏の成長率を約0.9%と予想していた。
ギリシャでは13日、ハルキディキ半島北部の人気リゾート地シビリとフルカで発生した大規模な山火事のため、観光客を中心に200人以上が避難した。
フランス全土の80もの県で熱波警報が発令されており、14日には一部地域で気温が40度以上に達すると予想されている。フランスはここ数週間で森林火災による甚大な被害を受けており、今年の火災による被害は第2次世界大戦以降で最大規模となっている。
スペインも7月に壊滅的な山火事を経験したばかりだが、13日に中部地域で最高気温37度を記録した。

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イギリスでは13日、今年これまでで最も暑い日になった。英気象庁はロンドンのキュー・ガーデンズで暫定値38.1度を記録したと発表した。
西中部ウェスト・ミッドランズ地方では複数の火災が発生し、数人が負傷、家屋4棟が全焼したとされる。
週末にかけてはイギリス各地で雨が降ると予想されているが、BBCの気候科学チームは、イギリス全土に広がる干ばつを終わらせるには、にわか雨だけでは不十分だとしている。
















