レバノン、南部でイスラエルが救急隊員など6人殺害と発表 米はイスラエルとレバノンの停戦延長を発表

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レバノン保健省は15日、イスラエルがレバノン南部の町を空爆し、救急隊員3人を含む6人を殺害したと発表した。アメリカは、イスラエルとレバノン両国が45日間の停戦に合意したと述べている。
保健省によると、ハルーフの町で民間防衛センターが攻撃され、別の救急隊員1人が「重傷」を負ったという。BBCはイスラエル軍にコメントを求めている。
米国務省は15日、イスラエルとレバノンがワシントンで2日かけて交渉した末、停戦の延長に合意したと発表した。
ドナルド・トランプ米大統領は4月16日にイスラエルとレバノンの停戦を発表したが、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの交戦は続いている。
レバノン保健省は13日には、イスラエルの空爆のため南部各地で子ども8人を含む22人が殺害されたと発表した。
米国務省のトミー・ピゴット報道官は、「一連の協議が、両国間の恒久的な平和、相互の主権および領土保全の完全な承認、そして共通の国境における真の安全の確立につながることを期待する」と述べた。
国務省は、6月にも「政治面での交渉を再開する」としている。
「さらに5月29日には、両国の軍代表団による安全保障協議を米国防総省で開始する」と報道官は付け加えた。
イスラエルのイェヒエル・ライター駐米大使は、「率直かつ建設的」な協議だったと述べた。
レバノンのナワフ・サラム首相は、「(イスラエルとの)交渉において我々の立場を強化するため、アラブ諸国および国際社会のあらゆる支持を集めたい」と述べた。
4月の停戦開始以降、レバノン南部の国境を越えてヒズボラとイスラエルが攻撃しあっているという報告が、連日続いている。
イスラエルは、ヒズボラの戦闘員やインフラが標的だと主張し、このところはレバノン南部に対する空爆や砲撃を激化させている。
これに対しレバノン保健省は、イスラエルが民間人や救急隊員を標的にしていると非難しているが、イスラエル側はこれを否定している。
イスラエル軍は、ヒズボラによる将来的な攻撃を防ぐため、レバノン南部への緩衝地帯設置を目指すと主張する。
レバノン南部では、パレスチナ・ガザ地区で用いられたのと同様の戦術により、複数の村が丸ごと破壊されている。一部のケースは戦争犯罪に相当する可能性があると人権団体は主張するが、イスラエルはこれを否定している。
ヒズボラも、レバノンおよびイスラエル北部のイスラエル軍部隊に対し、ロケット弾やドローンで攻撃を続けている。
レバノン南部は、ヒズボラが支持母体とするシーア派コミュニティの中心地。イスラエルはここを絶え間なく攻撃し続けている。
レバノンでは、人口の約2割に相当する100万人以上が避難を余儀なくされている。その多くは、ヒスボラの影響が強い南部、東部ベカー渓谷(高原)、ベイルート南郊ダヒエ地区に住む人たち。
今回のイスラエルとレバノンの紛争は、米・イスラエルが2月28日にイラン攻撃を開始した2日後の3月2日に始まった。ヒズボラがイスラエルにロケット弾を発射し、イスラエルは大規模な空爆とレバノン南部への地上侵攻で応じた。
レバノン保健省によると、それ以降、レバノンでは少なくとも2896人が殺害された。
イスラエル当局によると、同期間に兵士18人と民間人4人が殺害された。








