トランプ氏SNSの有料サービス、米メディア2社が提訴 「違憲で腐敗」だと

トランプ氏の肩から上のアップ写真

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画像説明, ドナルド・トランプ米大統領(10日、米首都ワシントン)
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フランシスコ・ヴェラスケス・ビジネス記者

ドナルド・トランプ米大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」が10日に開始した、トランプ氏ら影響力のあるアカウントの投稿をいち早く閲覧できる月額最大10万ドル(約1600万円)のサービスについて、アメリカのメディアグループ2社が12日、訴訟を起こした。

インターセプトと「報道の自由財団」はこの日、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提訴した。訴状は、大統領のメッセージへの優先的なアクセス権を販売することは深刻な懸念を引き起こすと指摘。このサービスは「異常で、腐敗しており、違憲」だと述べている。

「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは、この訴訟はトランプ氏の発言を検閲しようとする「左翼活動家」によって起こされたと述べた。

BBCはホワイトハウスにコメントを求めた。トランプ・メディアは以前、有料サービスに関する懸念を否定していた。

このサービスは、トランプ氏の投稿を、一般公開の数秒前にサービス利用者に届ける。原告側は、トランプ氏がイランとの戦争など、金融市場を動かす可能性のある重要な出来事を発表する際にこのプラットフォームを頻繁に利用しているため、このわずかな差が重要だと主張している。

訴状は、この仕組みは経済的に余裕のある人々に不公平な優位性を与え、市場に影響を与える情報がまず有料顧客に届くシステムを作り出していると主張している。

現在、10社以上がトゥルース・ソーシャルの投稿に迅速にアクセスするために、月額最大10万ドルを支払っている。

トランプ・メディアは、この製品はより高速なデータ配信を求める高頻度取引(HFT)を行う企業を対象としていると述べ、情報の利用方法に関する懸念を否定した。

同社は7月半ばに「トゥルースAPI」を発表。トランプ氏やその他の著名人のアカウントからの投稿を「ミリ秒」の速さで配信すると述べた。

現在、同プラットフォームで最も多くのフォロワーを持つのはトランプ大統領。その数は約1300万人と、約750万人のフォロワーを持つ長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏を上回っている。

報道の自由財団の活動責任者を務めるセス・スターン氏は、トランプ氏が自身が生み出すニュースへの優先的なアクセスを、自身が所有する民間企業の利益のために販売していることは、「あまりにも露骨に腐敗しており、憲法違反であるため、ほんの数年前には想像すらできなかった事態だ」と述べた。

インターセプトのデイヴィッド・ブラロウ最高法務責任者(CLO)は、「大統領が自身の公式発表への早期アクセスに料金を請求することほど、自由で独立した報道に反することはないだろう」と述べた。

訴訟では、トゥルースAPIを「詐欺」であり金儲けの機会だと説明。またトランプ氏が、トランプ・メディアの約41%株式を保有する撤回可能信託を通じて、同社の最大株主となっていると指摘した。この信託には10億ドル以上の価値があるが、トランプ氏はその唯一の受益者。

トランプ・メディアの広報担当者は訴訟について、「トランプ大統領からの情報は、無数のプラットフォームやニュースメディアによって配信されており、その多くは購読APIを提供している」

「そうしたチャンネルの一つがトゥルース・ソーシャルだ。これは、大統領が不当にプラットフォームから追放された後、言論の自由のための、キャンセル不可能な避難所として設立されたものだ」

「左翼活動家たちは今、大統領を再び検閲し、株主に損害を与えるために、裁判所を不当に利用しようとしている」

広報担当者はまた、報道の自由財団がトゥルース・ソーシャルの利用規約に違反したと非難した。